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「四方山話」 其の三十三

1.老いの宿命侮るなかれ

2.老婆心独語

□■□ 老いの宿命侮るなかれ □■□

前述、(珠玉の食の深旨Ⅱ) 舌の表面には味雷という味を感じ取る味細胞があり、 その先端に味毛がある。

これらの味毛が集まっている所を味孔と呼び、その周辺には酵素(アルカリフォスファターゼ) があり、味覚反応に対して両者の間に立って、間をとりもつ仕事をしている。

この酵素はミネラルの中の亜鉛によって最良の働きをする為、亜鉛欠乏の人は、 味を感じる力が欠落してしまう。

亜鉛は、体内に於いて、伝達組織や酵素と連携作用を維持する。

細胞を一定に保ち、タンパク質の合成に関係し、筋肉の収縮作用、インスリンの形成を補助し、 血液の安定状態、酸とアルカリのバランスを保つ。

又、脳機能に大切な物質で、前立腺・生殖器官に重要な役割を果たす。

亜鉛が不足すると、成長不良・皮膚炎・脱毛・性的発育不全・傷の再生低下・精神分裂症の 要因の一つ・動脈硬化・前立腺肥大・味覚臭覚障害等が起きやすくなる。

アルコール中毒・糖尿病・高血圧・リウマチ・肝臓病などの慢性疾患の方は、亜鉛の摂取量を増やす、 ただしビタミンAの量も増やして摂取する事。

農産物・畜産物・水産物を原料として種々の処理加工、調理により製造された冷凍食品、レトルト食品、 即席めん等の加工食品ばかり食べていると、亜鉛不足になり易いので注意。

--- 亜鉛を多く含む食材 ---

牡蠣・小魚・卵黄・チーズ・胡麻・小豆・牛レバー・豚レバー・鳥レバー・スモーク・アーモンド・ カシューナッツ・エンドウマメ・南瓜の種・鰻・胡桃・帆立貝・ウインナーソーセージ・納豆・ シイタケ・緑茶・抹茶・ココア・パセリ・海藻類・麸・カズノコなどで、成人の一日必要量は、 9~12mgで、牡蠣1個分という微量で済む。

亜鉛は体の中の200以上もの酵素合成に、一肌脱ぐ重要なミネラル成分で、細胞の再生に関わり、 インスリンを作り出す成分でもある。

前立腺肥大症は、50才を越える頃から肥大が始まりますが、最近では40才代にも兆候が見られ、 深酒や怪しい違法な薬の副作用や食の片寄りが引き金となっている。

症状としては、初め尿が出にくい感覚や尿の回数が増え、夜に度々トイレに起きる。
進行すると残尿感、頻尿が昼間でも起こり、後期には、膀胱に尿が溜り、腎臓にも障害がでて来る。

これらの前兆がある方は、上記の食材を日頃から摂取し、排尿作用のある生薬を煎じて 服用すれば、枯れ木に花を咲かせる事になる。

例えば、オオバコの葉(車前葉)及び種子(車前子)・トウモロコシの毛(南蛋毛)・ハトムギ・ ニワトコ(接骨木)・チガヤ・スイカズラ(忍冬)・サルトリイバラ・コボウの種子(牛旁子)・ クミスクチン・カキドオシ(連銭草)・アケビ(木通)等の生薬を一つまたは二つ選択し煎じて 飲用すれば効果が期待出来る。

前立肥大症は、膀胱と尿道の境目に、前立腺と云うクルミ大の固まりが大きくなって尿道を圧迫し 排尿に影響を及ぼす。

手術は簡単とされているが、まず切る前に色々試してからでも遅くなく。

もう一つ試して欲しい療法に、毎日入浴の時に、膀胱と肛門の間の部分を指で 3~5分間マッサージすると効果があるとされている。

男性老化現象の一つに、前立腺の増大・膀胱下尿道閉窒・下部尿路症状の三要素からなる 病態が考えられている。

前立腺肥大に対する西洋医学的治療は、内視鏡的手術が主流で、内服薬のアルファブロッカーが 盛んに使われ、ホルモン剤使用は、少なくなっている。

又、植物成分使用の「セルニルトン」は、初期前立腺肥大症による排尿困難・頻尿・残尿及び 残尿感・尿閉・排尿痛・尿線細少の症状に使用。

セルニルトンの主な成分は、チモシイ・トウモロコシ・ライムギ・ヘーゼル・ネコヤナギ・ ハコヤナギ・フランスギク・マツの花粉の混合エキスやオオウメガサソウ・ハコヤナギ・ セイヨウオキナグサ・スギナ・コムギ胚芽の混合エキスである。

最近では民間薬として北米南東部に分布する小型のヤシの一種のノコギリヤシが使われる。

漢方では、年齢と共に見られる疾患の為、腎臓系統が弱小と考え、排尿障害の他に、 腰や下半身の痛みやしびれ、冷え、皮膚乾燥、口の渇き、疲労感などの是非を問い、 肥大したことを局所の?血として捉えて判断する。

□■□ 老婆心独語 □■□

【 笑いは、邪気を取り去る 】

明治・大正・昭和を、駆け抜けたジャーナリストで風俗変遷を的確に捉えた、宮武外骨氏。
知識の底辺を見据え、好奇心旺盛の最前線に常に立って、権力への怒りを爆発させていた。

博識なる活動家外骨氏は、「頓智協会雑誌」「滑稽新聞」等の新聞雑誌発行者で、 反骨、奇行の人物である。

氏の滑稽洒脱の深玄には、社会・組織・政治に対して、怒って睨みを利かせる民衆の叫びが 見え隠れしている。

人は時に、

「復讐するは我にあり我これを報いん」 の如く、

心に怨み辛みが蔓延する。

だが怒れば怒る程、自分にかえって来るものである。

外骨同様に、面白可笑しく風刺したウイット(頓智)がなければ、怒りで身体さえも 酷使してしまうだろう。

春秋時代の一国、斉の富民・冶国・敬神・布教の術を述べた管子の書の一筋に、管子曰く、

「怒りを止むるは、詩にしくはなく、憂いを去るは、楽にしくはなし」とある。

嫌なことがあれば本を読み音楽を聴きなさい。

時間と共に、大抵の事柄はたいしたことではないと思えて来る。
怒りも時間と共に薄れ怒る気力も半減する。

五感を研ぎ澄まし、心地良き多幸多福を味わえば怒りも消えうせるだろう。
機知に富んだ精神の働きが色々な場面で生かされて来る。

笑いが現し世を楽しくする

笑いが病の因子を根絶へと導びく

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