「四方山話」 其の壱
1.メルマガ発行人のご紹介
2.東洋医学とは
3.老婆心・独語
□■□ メルマガ発行人のご紹介 □■□
今後、こちらのメルマガを発行します
発行人の簡単なご紹介です。
漢方薬や健康にまつわるメールマガジンを発行させて
頂きますのでどうぞよろしくお願い致します。
富樫漢方堂薬局
https://t-kampo.com/
薬剤師:富樫 章博
東邦大学 薬学部卒業
漢方専門 真庭薬局、中国漢方堂 勤務
1987年 富樫漢方堂薬局を札幌市中央区にて開局
2017年 開局30周年を迎える
著書:「素顔の医食拾」
□■□ 東洋医学とは? □■□
東洋医学とは、東洋で発達した固有の医学のことです。
そして近代医学の主流をなしている西洋医学とは対照的に取扱われるのが通例となっています。
広い意味の東洋(=オリエント)には、インドや中央アジア、西南アジア及びエジプトまでも含まれています。
しかし、日本では一般に西洋文化と対立した独自の文化をもったインド、中国、日本の地域を限定して東洋と呼ぶのが常識となっています。
そこで、医学の場合は中国に発達し、日本にも伝えられて独特の発展をした医学を東洋医学といいます。
一般化した漢方は、中国の医学といって捉えてしまいますが、実は広大な中国大陸の各地方で発祥した医方が集成されたものです。
また、インド、アラビアなど外来医方の影響もうけています。
中国最古の医書である素問(そもん)があります。
素問とは、西周と東周に区分される周(春秋戦国)の時代の書「黄帝内経」の中に霊枢(れいすい)と素問があり、霊枢は解剖と鍼術(しんじゅつ)及び陰陽五行を説明しています。
素問は養生法、生理、病因、診断法、治療法など医学理論、病理を説明したものです。
素問の中に、
東方の国は海が近く魚や塩分が多いため、血が粘り、皮膚が荒れ顔色が黒くなり、腫れものができやすいので、メスなどの「手術」や「しゃ血(けつ)」が起こりました。
西方の国は丘や砂漠地方で、獣肉を食するため、脂肪が多く、肉による身体内の病気が多いので、「漢方」にて治療しました。
北方の国は、高原地帯で遊牧民族が多く、乳製品を食べ内臓を冷やすため「灸」が起こりました。
南方の国は、高温多湿で果実や酸を多く取るため、筋肉の麻痺や引きつる病気が多いので「針」が起こりました。
中央の国は、平地で気温も適当、何でも食べられるため、冷え、のぼせや手足の力がなくなる病気が多く、導引やあんまで治療した。
と記載されています。
ただし、針、灸、あんま、導引はインドより伝来した説が有力となっています。
古代インドの病理節は四大不調(地・水・火・風)によって病気が起こると考えました。
これは古代ギリシアの医説と似ています。
その後中国では、特に漢の時代になって各種の文化、学芸が高度の発達をとげ、医学もこの頃に、ひと通りの体系が整えられました。
そこで中国から伝えられた医学を、日本では「漢方医学」と呼んでいます。
「この頃、体調が悪い」「病気が治らない」
「漢方薬の効果を試してみたい」
などといったお悩みやご相談は
お気軽に当薬局までお問合せ下さいませ。
□■□ 老婆心・独語 □■□
「 鰻 」
昔は、「うなぎ」を「むなぎ」と呼んでいました。うなぎの胸が黄色いところから生まれた名です。
現在では「江戸前」というと、天ぷら、すしなどにも使われる名ですが、本来はうなぎだけに使ったことばです。
蒲焼の語源は、昔は腹を開かずに、丸のまま口から串を刺して焼いたその形と色が「蒲の穂(がまのほ)」にそっくりなので名前がつきました。
蒲焼が有名になった語源は、博物学者:平賀源内(文名=風来山人)が、本の中で丑の日に、うなぎを食べると特に滋養になると書いたためです。
現在のコピーライター的名文だったことでしょう。
身体にも美味しいうなぎは、気血の流れを整え、足腰の疲労を取り去り、関節の痛みやしびれを和らげ、動脈硬化の予防、視力改善に効果があります。
土用の丑の日以外にも食してほしいものです。
発行者 :富樫 章博
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