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「四方山話」 其の弐

1.漢方とは

2.老婆心・独語

□■□ 漢方とは □■□

漢方とは、日本で中国伝来の文字を漢字、文章を漢文、中国の国土を 漢土などと呼んだのと同じ趣旨からです。 また、漢とは、中国の黄河の上流、海抜3500mmに移住した民族が 自然と対話しながら作りあげた法則で、漢民族による生活から 苦しみを取り除く考え方ともいえます。

漢方は同音である漢法とも書かれますが、まず漢法の法は、水を去るといい 水を制するもの国を制(支配)するといわれ、結果を断言する字であるため 漢法と書くのは間違いとする説もあります。

漢方の方は方士(方術。方法、仙人が使う不思議な術)の方で、漢代に 発達した道士(方士。仙人の意)の不老長生の術に由来します。 また、方は自分が今どこに立って、どちらを向いて、これから何をするかと いう方位的な意味で、まだ結果がでていない状態を表します。

即ち、悩める人、一人一人に何を与え、何を予防すべきか暗中模索し、 未来の道しるべ的存在なのです。 漢方とは、これら自然の大宇宙の中に、小宇宙と呼ばれる人間が生きていく ために必要な天と地を知り、生滅の動きを知る自然界の森羅万象を会得する ことで、東洋の自然哲学思想=漢方です。

漢方では、自然界のすべてが薬となります。

人類は食料や香辛料、狩猟に関連した有用植物及び化粧料や呪術に使用する 天然物の中から生体の自然良能を調整する補助手段として、天然薬物(生薬) を開発利用しました。

漢方医学というと、とかく草根木皮を用いる薬物療法に限局したように印象づけられる傾向があります。 漢方の薬材は、自然三界といって、動物・鉱物・植物を使用し、まとめて生薬と呼んでいます。

ところが、中医(中国医療)そのものには薬物療法の他に鍼灸療法も 含まれています。 また、日本に伝来してから、さらに独自の発達をとげている事情も加味すれば大和漢方、あるいは、東洋医学とでも呼ぶべきかも知れません。 病気に対する考え方(医学思想)にしても、病気の取り扱い方(医方)にしても近代医学が啓発されなければならないような点が、多分に見出されています。

東洋医学(漢方)を学ぶ時に、難題に思ってしまいます。 これは、思想的背景が今日の学問とは全く違い、思想方式が現代人の常識と あまりにもかけはなれています。 今日の学問は、科学思想を基調として成り立っているのに対して、当時の学問は 東洋的な自然哲学思想によって裏付けされていました。

体系的なものは、陰陽五行思想で、これが東洋医学の根本思想です。

□■□ 老婆心独語 □■□

「 脳健食・胡麻 」 胡麻には、三種あります。

料理や薬味にも使いますが、 主に製油用に使用されている白胡麻。 料理や薬味に適する黒胡麻。 芳ばしい匂いの黄金胡麻 があります。 漢方では、黒胡麻を使用します。 効能は肉体や精神の疲労を取り、丈夫にし、便通を整え、肌をなめらかにして 脳や内臓機能、特に肝臓、腎臓を活性化します。

また、コレステロールを減らし、動脈硬化・高血圧などに用います。 黒胡麻の抽出物は、血糖値を降下させます。 胡麻には、着色胡麻が多くあります。 例えば、ロックウットと呼ぶ熱帯樹皮エキスに、白胡麻をつけて、その上に 硫酸第二鉄液に浸したり、タール色素で染めたりしていますので、くれぐれも ゴマ化されないように常食して欲しいものです。

「桑麻丸」 桑の葉 500g(末)・胡麻 120g を蒸したのち、すりつぶし水で練って丸とし、一回5~9gを服用します。 1日3回 高血圧、動脈硬化症、肝臓機能を補助し、アルコール分解を促進します。 自律神経失調症、便秘などにも使用。

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