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「四方山話」 其の六

1.陰陽論について

2.老婆心・独語

□■□ 陰陽論について □■□

体内の多くの臓器から分泌されるホルモンが、臓器機能に影響を与え生体現象の平衡を保つための重要な役割を果たしています。

このような内分泌機能は中枢神経系や自律神経系によって規制、或いは 影響を受けています。

すなわち内分泌系統は脳下垂体によって統括され、脳下垂体は自律神経と 間脳の支配下におかれ、大脳とも関連がつけられています。 そして、内分泌機能の失調や自律神経機能の失調は共にからみ合って 病的状態を形成するのです。

このように、自律神経機能と内分泌機能との相関関係は東洋医学の気血思想とよく符合しています。

東洋医学では、気血水の不調が病気であるとされています。 そこで、病気を治すには、この不調状態を調整する方法を考え的確に判断します。

そのためには、漢方三漢理論(気血水・五行説・陰陽論)を知ることです。

陰陽思想とは、自然界の根源である太極から陰陽の二気が生じ、これが 太極に結合されるという古代の哲学思想から出たものです。 これは、易の漢方理論の基本にもなっています。

陰陽説

人体は大自然(大宇宙)の縮図であると考え、この哲学をそのまま生体現象にあてはめたのが、東洋医学における陰陽説です。

ものには、全て二面があるとされ、 陽は動的で積極的な傾向をいい、 陰は静的で消極的な傾向をいいます。

「陽」・・・+(プラス)
男性、昼、夏、日なた、表、明、父、太陽、上部 体表、背面、六腑、熱証、実証、興奮、左

「陰」・・・-(マイナス)
女性、夜、冬、日かげ、裏、暗、母、月、下部 体内、腹面、五臓、寒証、虚証、抑制、右

しかし、対立する陰陽も固定したものでは無く、変化して陰になったり、 陽になったりします。

男は陽で女は陰ですが、母親と男の子の場合は、母親が陽で男の子が陰です。
同じ人間でも活動している場合は陽で、静かにしている場合は陰です。

気血の調和と同様、陰陽の調和が平衡ならよいが、この平衡が破れると、

陽有余(過多) 陰不足(過少) = 陽実陰虚 陰有余(過多)
陽不足(過少) = 陰実陽虚

というような病的状態になります。 有余する損ずる、不足するものは補うことが治療対策です。

しかし実際の病人では、陰陽(寒熱)をはっきりと区別することは出来ません。 陰中に陽があり、陽中に陰があります。 又、陰が極まれば陽となり、陽が極まれば陰となります。

このように、陰陽共に不足や交差したりしています。 言い換えれば、冬(陰)夏(陽)に対して春、秋や暖冬、冷夏などがあるような ものです。

人では、頭がのぼせ、足が冷える状態(上熱下寒)や右半身か左半身に限って病変があらわれたりします。 それに、陰陽に虚実、五行説を組み合わせて病状をみていきます。 陰陽の調和が東洋医学の基礎理念とすれば、病態は陰陽の不和であり、別の 見方をすれば、気血の不調ということにもなります。

□■□ 老婆心独語 □■□

【 逆境の極みは 機運上昇の始まりとなす 】

我国で漢詩(中国風の詩。古詩。絶句・律詩などの近体詩)を学識する人は 「唐詩選(唐詩の選集七巻 李はん竜の編)」と合わせて「三体詩(唐詩の 選集三巻 周ひつの編)」が必読の書として盛行していると聞きます。

五言律詩の中で・・・・ 「人事代謝あり 往来古今を成す」 とあります。

世上の移り変わりは非常に限りなく永遠に続く。 人は栄辱・成敗・禍福・盛衰等の太極陰陽を融合しながら、新旧交代と云う 新陳代謝を繰り返し、人格を完成させて行きます。

集い、触れ合い、別れの輪廻が、過去・現在・未来となすのが常であります。 ただ、変わらないのは、天地自然だけです。 草木の葉が枯れて落ちたかと思うと、もうその根元にはすでに翌年の芽生えが始まっています。

人もまた同類です。 高い山に登ると心が広くなります。 大きな川の淵に立てば、思いも遠く馳せます。

然ればこそ、時に環境を一転して、その心意を遠大にすべきです。
「病は以て身を保つべし」 ものは考えようで、心身一体(共存)は一病息災に通じます。

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