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「四方山話」 其の十四

1.小便

2.老婆心・独語

□■□ 小便 □■□

小便について、小便自利(回数・量の多いもの、一日10回以上)  陰虚のことが多いが、お血に関係していることもあり、小建中湯・ 人参湯・甘草乾姜湯・苓姜朮甘湯を用いる。

小便不利(少ないもの、一日2~3回)陽実が多いが、陰のこともあり、五苓散を用いる。

口渇があって、水を飲むけれども、小便の量が少ない時、菌チン五苓散 又、尿が出しぶる時、猪苓湯を用いる。

口渇があって、水を飲み、尿の量もまた多いものは、八味丸を用いる。
八味丸は、老人に多い夜間の多尿や尿が出しぶり、一回量が少なく 回数が多い者、尿の出なく、尿がもれる者にも使用される。

尿が清白の時は陰(寒)なので、乾姜を用い、黄赤の時は陽(裏熱)なので、柴胡を用いる。

口渇は、水分を摂取する意で、原則として陽証であるので、冷水を 求める。
この時、石膏を主剤にした白虎湯を用いる。

又、白湯を欲しがる時は、陰証とみなし、附子の配剤された真武湯、茯苓四逆湯を用いる。口渇の激しい場合は、煩渇と呼び、五苓散を用いる。

普通の一般的口渇には、括呂根・人参・知母・地黄・麦門冬などの滋潤剤を利用する。

口乾は、口やのどは乾燥しているが水分を飲みたがらない意で、一般に虚証であるが、血滞の時もあり、温補剤(温め補う。陰証のものは温め虚証のものは補う)や滋潤剤を配合する。

人参・地黄・茯苓などを含んだ十全大補湯・炙甘草湯を用いる。
ただし 口乾の重症衰弱者(虚証)は、水分を欲しがることもある。

胸痛は、胸部に病変のある時に起こるばかりでなく、腹部に原因があって起こる時は、柴胡・枳実・シ子・半夏などを配合した、柴陥湯・柴胡疎肝散・シ子ズ湯・清湿化痰湯が用いる。

手足蕨冷とは、手足の冷えることをいい、当帰四逆湯・当帰四逆加呉茱ユ生姜湯・桂枝加朮附子湯・当帰芍薬散を用いる。
下半身は冷えるけれども、上半身に熱感のある時、温清飲・女神散・加味消遙散・烏梅丸を用いる。

腹痛で上腹部にくる疼痛には、柴胡桂枝湯・大柴胡湯・桂枝茯苓丸・桃核承気湯・当帰建中湯・当帰四逆加呉茱ユ生姜湯・折衝飲・大黄牡丹皮湯を用いる。

上腹にも下腹にも疼痛が現われ、また痛む部分が移動する時、桂枝加芍薬湯・小建中湯・桂枝加附子湯・大建中湯・附子粳米湯・芍薬甘草湯・苓桂甘ソウ湯・良枳湯を用いる。

出血していても、手足が温かで血色もよく熱性、充血性の傾向のある者は、黄連解毒湯・三黄瀉心湯を用いる。
手足が冷え、血色も悪く、冷性、鬱血性の出血には、地黄を主剤としたキュウ帰膠艾湯・四物湯を用いる。

これら2つの症状が混在している時に、温清飲を用いる。
出血が強く、長引いて貧血状態の強い者は、独参湯・人参湯・四君子湯を用いる。

以上とは別に、お血による出血には、桃核承気湯・折衝飲が用いられる。

□■□ 老婆心独語 □■□

【 快眠・快食・快便 】

のっけから、尾籠な話で恐縮です。

古い映画ですが「ラストエンペラー」憶えていますか?
皇太子の宣統帝というとピントきませんが、退位後の溥儀の名の方が鮮明に記憶に残っている方も多いと思います。
観覧していない方は、一度鑑賞して下さい。

溥儀の幼い頃のシーンで、寝室の隣の部屋の中央に、御虎子(御丸・御厠・小判)が置かれ 用を足して終わると、どこからか皇族などの主治医である侍医が数人現われ、おまるを覗き、中の汚物の色、臭いを調べていました。

当時は、体のコンディションを知るうえで、汚いかもしれませんが、小便・大便による経験的医療で 健康状態を把握して管理していたのです。

一般的に下痢よりも便秘の人の方が多く、個人差はありますが、一日一回は通じがある方がいいようです。
体内の毒物・異物・要済みの細胞・食物のカスなどの汚れを排泄する所は、口、鼻などを除き主に汗腺・尿道・肛門の三つがあります。

中でも大便、小便は便りといい、体の大きな便りと小さな便りを知る場所でもあります。

通じがなければ、どこかに異常があるか定期的便りによって元気でいることを知らせる大切なバロメーターです。

健康な便は太く切れ目のない、水に沈む程しっかりとした便です。
ビフィズス菌を多く含み酸性となり黄褐色(黄金色)になります。

不健康な便は自立神経の乱れ、大腸の尖症、遺痛、宿便にて、細かく切れ目があったり、ガスが多いため水に浮きやすくなります。

有害な腐敗菌を多く含み、アルカリ性となり、茶褐色または黒褐色になります。
時に、肉・韮・ほうれん草・赤ワインなどの取り過ぎで黒色となることもありますので誤診しないで下さい。

身体を知るに当たり 臭い物にフタをするべからず

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