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「四方山話」 其の十七

1.健やかな日々

2.老婆心・独語

□■□ 健やかな日々 □■□

人は、自分の意思(気持ち)などを他の人に伝達する方法として、3つの要素にてアピール。

それは、言葉・態度(ボディー・ランゲージ)・文字で表現する。

現在、携帯の普及なども伴い、メールの取り扱いも多くなり、文字は絵文字などが多目的に造形され、混在された伝達法へと変動した時代に。

それについての是非は区々な評価だと思う。

中でも文字について小耳を拝借。

文字には、平仮名・片仮名・漢字があり。
特に漢字は、字ひとつひとつに深い意味があり、もっと大切に重要に考慮してほしいと願望。

医…衣・食・住の世界に於いて、日常的に使用されている文字、健康の文字について探求して診る。

■「健」

健康の「健」は、ケン・スコやか・タケし・シタタかと訓み、後の読みは確固不動の意が強調され、健康の持つ包み込む優しいイメージは微塵も無く。

しかも、「健」の字の意味は、上にのせる、高くあがる「建」の高く立つ意より、高く堂々と立つ力強い意を表している。

話が横道にそれますが、健婦は気の強い女性を指し。
健気は、女性の気丈、勇ましさを示し、昔は 健 又 勇の一字を「けなげ」と訓んだ。

健啖は大食漢。
健筆は文章・文字や詩文を上手に書く。

健は、通常人が不安・恐れを懐いたり、躊躇・恥ずかしさを感じたりする所を屈しないで、自分が正しいと思った通りやってのけようという積極的な気力で、努力する内面の精神力が感じられる字。

■「康」

「康」は、コウ・ヤスいと訓み、康の字の意味は、固いシンが張っている事より、ガッチリと体に筋金のはいった意を表わす。

又、実りが多く充実している意より、延いては安楽の意となる。

余談だが、安楽浄土(極楽浄土)のような康平は、世の中が安らかで平和。康復は病気が治る。

このように、健康が回復する、幸福など外面的にも漲る力強さが感じられる字です。

 

健康とは、肉体的・精神的に異常が無く、日常の社会生活や積極的な行動に堪え得る身体の状態を表現している。

健康 イコール 達者(健存)となり、身体に異常が無く、元気な様子で中には口がたっしゃな人もいますが、これも大事。

身体だけではなく、物事 すなわち 次の世代に知識・知恵・経験を教えて行くことに精通する人になることも健康の奥義です。

「まず自分を取り巻く、 人 及び 社会との拘わりが大切となる」

 

□■□ 老婆心独語 □■□

【 生命の定められた平等 】

真意がどこにあるのか全くつかめない内に使用していた言葉が、古代インド語のサンスクリット(梵語)などの外来語であることが多々ある。

「生老病死の苦しみは、人を嫌わぬ事なれば、貴賎高下の隔てなく貧富共に逃れなし」

生・老・病・死を四苦といい。

愛別離苦 - 身内や愛する者と生別・死別する苦しみ。
(あいべつりく)

怨憎会苦 - うらみ、にくむ者が一緒に居なければならない苦しみ
(おんぞうえく)

求不得苦 - 欲しいものが得られない苦しみ。
(ぐふとくく)

五蘊盛苦    - 肉体・感覚・想像・意志・認識の五つの要素は、物質・精神すべての
(ごうんじょうく)  存在を形成しているが、これらが正常な働きをなさない苦しみ          

の四苦と、先程の生・老・病・死の四苦を合わせ八苦といい、
「四苦八苦」と称している。

転じて、困難にあい、つらく苦しい思いをしたりする意に使う。
生老病死の苦は、何人も避けて通ることの出来ない定めをもつ。
貧富も身分の差も関係なく、万人に与えられた試練である。

四苦を受け入れられる心をもてることが、他人への思いやりとなる。
自然に生かされ、自然を生かすも、汝なき後の宿命と悟るべきだろう。

「 美しい生命とか、汚い生命とか、老いた生命とか、
  若い生命とか、身分による生命とか、貧富による生命とか、
  そういう区切りはないはず
                               永六輔 著より 」

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